不調に関する見解

痛み、シビレ、コリ等の多くは関節に原因がある

 

従来、痛みは神経の刺激や痛い部位に起こる炎症によると考えられていますが、当院では、神経が原因の痛みは非常にまれで殆どは関節に原因があると考えています。

 

当院で施術するのは関節です。来院される方の多くは自分の症状がどこから来るのかわかりません。しかし、当院で関節にアプローチすることにより様々な症状が緩和しています。

 

関節の構造について

 

肘や膝でわかるように関節とは骨と骨のつなぎ目のことで、本来関節は人間の動きに従って滑らかに動くものです。

関節の関節面には軟骨があり、関節包という袋で包まれています。

 

本来正常な関節は関節包の中で互いの骨がわずかに動きます。この関節包の中での動きを関節包内運動といいます。

 

関節包内運動が何らかの原因により障害され、関節の中の動きが悪くなったり関節が炎症を起こしたりすることがあります。関節本来の滑らかな動きが障害されるため、これを関節機能障害といいます。

 

関節機能障害が起こると関節反射という特殊な反射が起こります。この反射により、関節周囲の筋肉や靱帯などが過剰に緊張したり、痛み、シビレ、コリといった様々な症状を起こしたりします。

 

特に骨盤にある仙腸関節の機能障害による影響は、骨盤のある腰だけでなく、頭から手足の先に到るまで全身の様々な部位及び、痛みやシビレ、コリといった症状の根本原因となることが多いです。

 

関連痛という痛みがある

 

皆さんは関連痛という言葉をきいたことがありますか? 関連痛とは痛みの原因と離れた部位に起こる痛みです。

 

関節の機能障害が原因でおこる痛みやシビレ、コリといった症状は、原因である関節と離れた部位に起こることがあり、その症状は腰だけでなく頭から足の先に至るまで身体の何処にでも起こり得ます。逆にいうと整形外科的な痛みやシビレ、コリといった症状は、その強弱や部位とは関係のない関節の機能障害によりおきていることが多いのです。

 

関連痛の場合、痛みを感じている部位に痛みを引き起こす原因がないため、痛む部位を治療しても根本的には良くなりません。

 

当院に来院される多くの方は、「膝が痛ければ膝が悪い、首が痛ければ首が悪い」と痛い部位にその原因があると考え、治療をしてきた方ばかりです。しかし、その多くは関連痛で痛い部位に原因はないため、治療してもなかなか治らずに来院されたのです。

 

関連痛の原因は関節機能障害にあり

 

実のところ、痛みやツラサについて診断してみると、関節機能障害が原因によることが多く、これらは(仙腸)関節原性関連痛といいます。つまり(仙腸)関節が原因で起こる関連痛です。

 

当院の施術は、関節包内運動を正常にする(関節の中の動きを良くする)療法です。

 

実際の施術では、どの部位の症状も下肢関節から治療していきます。例えば膝や首が痛い患者さんも下肢関節から治療します。膝や首が痛いのに下肢関節?と疑問を感じる方も多いでしょう。しかし、下肢関節から施術すると、膝や首は勿論、触ってもいない部位の痛みやシビレ、コリなどが軽減することが多いのです。症状が残る場合、他の関節も調べて施術します。

 

以下が機能障害を起こしやすい関節です。

 

・仙腸関節(骨盤後面にある関節)

・椎間関節(首から腰までの背骨の間にある関節)

・肋椎関節(背骨と肋骨の間の関節)、胸肋関節(背骨と肋軟骨の間の関節)

・足首から足指の間の関節

 

当院の施術で症状が変化する場合、診断名とは関係なく、その症状の原因は関節機能障害です。

 

関節機能障害は3つに分類できます

 

関節機能障害が原因であれば、すぐに良くなるのか?というと必ずしもそうではありません。関節機能障害は大きく分けて3つに分類でき、そのいずれかにより治り方が異なります。

 

①関節機能異常: 

最も軽症なもの。関節面の動きが悪くなっただけのもので、1~2回の施術により3週間以内を目途に施術します。仙腸関節、次いで肋椎関節、椎間関節、足の関節などにおこりやすいものです。

②単純性関節炎:

仙腸関節に起こりやすく、強い症状がおこります。月1回の施術で2~3ヶ月を目途に施術します。

③関節炎特殊型:

特に仙腸関節に起こる関節炎が考えられます。冷え等の自律神経の失調症状を訴える方が多く、全身の色々な部位に痛みやシビレ、コリ等を起こすことがあります。

 

月1~2回の施術で主として2~3ヶ月、時に6ヶ月超を目途に施術します。この炎症の強いものの中には当初変化しないものがあり、その多くは2~3ヶ月目より徐々に変化し始めます。症状は部位が変わったり再発を繰り返したりしますが、当院の施術により変化します。当院の施術で症状の軽減が見込まれ無いタイプには、老化によるものと体質的に関節が弱いものがあります。

 

どのような施術をするのか?

 

患者さんはベットにうつ伏せになって頂き、各関節にアプローチしていきます。関節を動かすというと強い力で押したり引いたり、あるいは捻ったりというようなことをイメージする方もいるでしょうが、当院ではそのようなことは致しません。施術時に加える力は非常にソフトなものです。患者さんの中には「こんなに軽い刺激なのに本当に良くなるの?」と質問される方もいらっしゃいます。

 

▼その他

 

当院の施術の特徴のひとつとして、神経伝達物質(セロトニン、アドレナリン、ドーパミンなど)をバランスよく保つための身体機能に着目しています。

 

”不調の解消”は「神経の周波数を整える」ことが近道と考えます。

よく言われる、カイロプラクティックは「骨格の歪み」に主眼を置く療法ではなく、「適切な神経伝達の調子を整える」ことを目的とした療法であり、その為には、オリキュロセラピーを併用することで更に良い結果を得られることが期待できます。